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最高のスリルを味わったなと、何もしていないのに達成感を味わっていた矢先

ちょっとだけ通常飛行が続いたと思うと、今度は機首がどんどん持ち上がり、機体が天に向かって垂直になった。出力を下げたのだろう、明らかにエンジン音が小さくなった(映像でも静かになるのがわかる)。完全に推力がなくなり、一瞬、上を向いて空中に止まったかと思うと、クルッと機体が反転して真下を向き、それと同時に地上めがけて加速する。曲技名はハンマーヘッド。真下を向いて飛ぶ時に見えた景色は映画『永遠の0』の特攻シーンと同じだった。縁起でもないが。


ハンマーヘッドを体験し、最高のスリルを味わったなと、何もしていないのに達成感を味わっていた矢先、その技、通称シケイン・ターンは始まった。シケイン・ターンとはエアレースで連続するシケインをクリアする際の連続旋回を意味する。見た目には地味だが、旋回中、乗員は身体に8Gを受ける。8Gとは体重の8倍。とつてもなく身体が重い。試しにバンザイを試みるも膝にのせた手がまったく持ち上がらない。エアレースでは選手を守るために10Gを超えるとペナルティが課せられるが、選手はそのギリギリを攻めるという。


その後も宙返りしながら反転するハーフキューバンエイトや連続高速ロールなど、曲技が続いたのだが、8Gの衝撃が大きすぎてあまり覚えていない。着陸後、何人ものメディアを乗せて曲技したにもかかわらずケロッとしている室屋選手を見て、つくづくエアレース・パイロットとは常人とはかけ離れた連中なんだなと感じた。帰りの新幹線では、軽い頭痛とうっすらとした吐き気に耐えながらも(どちらも数日続いた)、幸せな高揚感と謎の達成感を抱いたのであった。

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