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甲本 雅裕 -男の肖像時計の選択(パワーウオッチVol.76)

普段は時計をしない甲本さんが、持ってきてくれたのはグレムリンのかわいいキャラクターウオッチだった。


「原宿にあるオーバーザストライプスというアパレルのショップと仲良くさせてもらっているのですが、そこが限定で作った時計です。そのショップはグレムリンのキャラクターを商品化する権利を持っているのですが、これは限定だったのですぐに売れてしまったくらい人気のあったものを、頼み込んでなんとか手に入れました」


もともと時計は嫌いではなかったし、高校生くらいまではちゃんと愛用の時計もあったのだが、大学に入学したころからはほとんどしなくなった。


「ずっと剣道をやっていて、大学も剣道の推薦で入りました。道場の横に寮があるっていう環境で、本当にその往復だけで剣道漬けの毎日でした。寮での団体生活だから自分の時計は必要ないんですよ。団体生活に加えて強烈な縦社会で、朝になったら先輩を起こして食事の支度をしてっていうのをちゃんとやらないとどつかれる(笑)。食堂にある大きな時計通りに行動するのですが、その時計自体が多少ずれていても問題はないんです。正確な時刻よりも、団体行動とずれるということが大問題なわけです(笑)。個人的な時間なんかほとんどなかったし、精神的にきつい毎日でしたね。だから大学を卒業するときはもう剣道は本当にイヤで、できるだけ剣道っぽくなければなんでもいいってことでアパレルの会社に就職したんです」


体育会から会社員という生活で、自分のなかに常に大きな疑問はあったという。


「サラリーマンは2年間やったのですが、その仕事も剣道と一緒で自分が本当に好きかどうかよくわからなかった。自分はそういう決まった道から外れることはできないんじゃないかと思っていたのですが、そこを踏み越えるためにとりあえず会社を辞めてみることにしました。そこから知り合いに声をかけられて劇団に入ることになったんです。自分に人前で演技することができるのかって思いもあったんですが、上京してバイトしながらやってみたんです。公演の前には練習があって忙しいけど、それ以外のバイトも休みの日は何もやることがなくてずっと寝ていたりして、その解放感がたまらなかった。もちろんお金もなかったし、暇な状態が続いていたらつらいでしょうけど、それまでいろいろなものに縛られながら生活する日々だったので、自由で何もしなくていい時間をもてるっていうのがうれしかったですね」



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